現代は、昔は気にされなかったようなレベルの臭い等の住環境が問題になるように、空間に求められる性能基準が高くなっている時代です。
快適な環境を皆さまに提供し、さらに業界のスタンダードの先を行く私達にとって、臭気対策も大きなテーマの1つであります。
見えないものを測定できるという強みを活かし、ペットショップや病院等での臭気対策はもちろんのこと、グラスウールから発生する臭いを軽減する初期設計など、住環境へのサービスを今後も強化して参ります。
特徴Feature
第3の環境ソリューション
環境スペースは、防音・空間デザインによって快適な空間づくりを追求しています。それはつまり人間の五感のうち、聴覚(=防音)視覚(=空間デザイン)に快適さをもたらすことです。そして、第3のアプローチとして「嗅覚」に快適さをお届けするべく、取り組みを行っています。
脱臭・ウイルス除去
酸素クラスターイオンを放出し、「臭い分子」と「ウイルス」を科学的に除去します。また、脱臭のみならず細菌やウイルス除去の効果も見 込めます。もちろん、測定により臭いやウイル ス数の度合いを数値をもって確認いたしますので、防音と同様に、感覚値を客観的データとして評価することができます。
快適な空気環境づくり
例えば動物病院や飲食店、音楽スタジオなど、臭気対策を行いたいケースに対し、脱臭機の設置を踏まえた建築設計をご提案します。その場所で過ごす人の生活スタイルを考慮し、「より健康的で快適な空間」をクリエイトいたします。
環境スペースは長年防音室の施工を行っておりますが、実際に施工した防音室のお客様から、「臭い」のご相談を過去にもたくさん頂戴いたしました。具体的には、下記の原因から、防音室は臭いがこもりやすい状況が発生しています。
- ・ 窓がない(小さい)、音漏れを防ぐため窓を開けられない
自然界との空気の入れ替えがしにくい
空気の循環が遅く滞留を起こします。 - ・ 防音室内で飲食・寝泊まりをしたりし、臭いがこもる
臭い分子が壁・天井・ソファや吸音材に付着し、臭いが残ってしまいます。 - ・ 音響機器やPCなどが稼働している
機械から発生する静電気で酸素イオンが激減し、臭いが分解されません。
また、これらの防臭対策に取り組むうち、防音室の経年劣化によるグラスウールの異臭も看過できない問題であることに気がつきました。防音室の要である防音壁には、吸音材である「グラスウール」という素材を使用します。
この「グラスウール」が、水にぬれたり湿気を含んだりした場合、化学反応によってアミン(=アンモニア系 魚が腐ったような臭い)が発生し臭いがするのです。原理としては、下記のとおりです。
- ・ グラスウールが湿潤した状態の場合、結合剤が加水分解し、臭いが発生
- ・ コンクリートから出る水分が吸音材とくっつくと臭いが発生しやすい
- ・ 気密性の高い防音室内外の気温差で発生する結露によりグラスウールが 湿潤し臭いが発生
つまり、防音室は構造的にも「臭い」の問題とは常に密接な関係にあるということです。そのため、イオン方式による酸素クラスター技術で、防音室特有の「臭い」の悩みにも対応しております。
環境スペースは、音漏れや騒音対策など、室外に対する「防音」楽器演奏などのための「音響」に加えて、「室内空気環境」も含めた対策でトータルに「快適な空間」をプロデュースしています。
また、環境スペースはクリニックや医療施設の内装工事も手掛けておりますため、クリニックや医療施設向けに「脱臭・ウイルス除去」の付加価値のある内装工事も承ることができます。
臭気除去の原理と
技術について
カルモア社製の酸素クラスター除菌脱臭装置を使い、僅かな電力で人工的に大量の酸素クラスターイオンを生成する事が可能で、室内空間において空気の浄化を行います。
イオン方式による酸素クラスター技術
酸素クラスターイオンはO2+、O2-といった酸素分子は10〜60個集まった 集合体で、通常は空気に太陽光線が当たることによって自然界に多く作られます。
酸素クラスター除菌脱臭装置を使い、僅かな電力で人工的に大量の酸素クラスターイオンを生成する事が可能で、室内空間において空気の浄化を行います。
脱臭の原理
酸素クラスターイオンが悪臭分子を包み込んでイオン分解することで脱臭致します。
除菌の原理
酸素クラスターイオンが空気中に漂う細菌やウィルスを包み込んで、生育に必要な窒素の供給を遮断することで除菌致します。
PRODUCTS
空調機の二次側ダクトに設置して、室内吸気口から酸素クラスターイオンを対象室内に供給します。第一種換気方式で運用される、大規模空間の使用に最適です。専用フレームを利用してダクトに直接取付可能で、本体にイオン発生を切り替える濃度調整機能や、空調機との連動制御用のリレーも本体に内蔵したので、濃度調整機や電気盤といった付属品が不要です。
集合住宅のゴミ置場から、病院の検査室など、用途は多岐にわたり、主に吸気口付近の天井や壁面に露出で設置致します。
本体に静音型のクロスフローファンを搭載しているため、第三種換気で給気気流が当たりづらい場合にも高い脱臭効果を発揮します。
本体にマイコンを搭載しており、メンテナンス時間をお知らせ致します。
ケーススタディー1
某建築設計事務所様
東京都内のとある設計事務所のケースです。喫煙室からのタバコのにおいに加え、他フロアから流れてくる臭気等が原因でオフィス内に臭いがこもること、また、狭いオフィス内で多くの 社員が仕事をしているため、空気感染によるインフルエンザの流行など悩みがありました。
右図の1~10の位置で測定をし、カルモア社の酸素クラスター除菌脱臭装置「シルフィード2」を設置しました。
測定結果は下記のとおりです。
測定結果
・ 上記結果の通り、オフィス内の室内臭気レベルは誰もが臭気を充分感じ、苦情が出るレベルから特別気にならないレベルまで改善されました。
・ また、空中浮遊菌もかなり減少しており、ウィルスによる病気発生もかなり抑えられると思います。
ケーススタディー2
某ポストプロダクション様
ミュージックビデオ、ライブコンサートビデオ、映画、CM、博覧会映像などの映像編集と音声処理を行うポストプロダクション様のケースです。業務柄寝泊まりし作業をするスタッフが多く、室内で食事をしたりする状況で、「換気が悪いところにお客様が来訪するため臭気が気になる」ということでご相談に至りました。
E6スタジオの、右図の1~5の位置 にシルフィード2を設置し、テストを行いました。 測定結果は下記のとおりです。
測定結果
1 脱臭対策について
- ・ 上記デモテストの報告書の通り、E-6、E-7スタジオ内で発生していた脱臭対策検討用レベル(PF値平均247~251)の複合臭気が、脱臭対策不要レベル(PF値平均204~206)まで減少しました。
- ・ 臭気判定士の鑑定では、息苦しい・こもっている臭気レベルが、爽やかさを感じる臭気レベルまで減少しました。
- ・ また、客先(女性)の評価では、不快感を催し重苦しさを感じていたレベルから、すごく爽やかで森の雰囲気になったような清々しいレベルまで減少していましたが、デモ機撤去僅か1時間後で、以前の複合臭気レベルまで戻りつつあったとの感想をいただきました。
2 酸素クラスターイオン効果について
- ・ 空気環境において、爽やかさや清々しさを与える酸素クラスターイオン数が、デモテスト以前は平均160以下でしたが、運転40日後には、郊外の森の雰囲気の標準酸素クラスターイオン数1,000を遥かに超える10,900程度でした。
- ・ 酸素クラスターイオンは、空気に太陽光線が当たることによって自然界に多く作られておりますので、イオン数が多いほど、自然界の良好な環境に近づきます。
3 空気感染防止対策について
- ・ 空中浮遊菌測定の結果、E-6、E-7スタジオにて採取された空中浮遊菌が、酸素クラスター除菌・脱臭装置シルフィード2の運転40日後には、約75~99.9%除菌された事を確認できました。
- ・ その結果、閉鎖空間におけるインフルエンザ等の空気感染の予防策として最適です。
よくあるご質問
臭気はどのようにして測るのでしょうか?
(株)カルモア社製ニオイセンサー「POLFA」にて臭気測定を行います。「POLFA」は(株)カルモア社独自の基準値で数値化する臭いの測定器です。臭気の強弱の相対比較が可能で、臭気の変動調査や品質管理、消臭剤や脱臭装置の消臭性能の評価等に幅広く利用されています。
臭気対策と同時に防音工事もお願いしたいのですが、可能ですか?
はい、可能です。
臭気対策と同時に防音工事も行います。
工事を行うと部屋のレイアウトなどは変わってしまいますか?
若干変わる場合もございます。防音構造として浮構造と成る場合、現在の間取りより若干狭くなります。