本質を求めるお客様が「味」「内装デザイン」「音響」を堪能できる空間へ

2023年4月に東京都世田谷区にJazz喫茶PANJAが開店しました。
店内は開放的で上品なしつらえが施されています。
「スクエアかつストイックな店ではなく、皆様それぞれ思い思いのスタイルで楽しんでいただけるように」と、小早川代表の想いが込められています。
開店前の店舗調査を弊社にご依頼いただきました。
店内は開放的で上品なしつらえが施されています。
「スクエアかつストイックな店ではなく、皆様それぞれ思い思いのスタイルで楽しんでいただけるように」と、小早川代表の想いが込められています。
開店前の店舗調査を弊社にご依頼いただきました。
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憧れの喫茶店経営!コンセプトを具現化していく。
祖師谷大蔵駅から徒歩12分に位置 店名に岳父の名を喫茶店の経営には以前から感心があり、諸般の事情で開業を決めた2020年1月。
音楽を愛し周囲に慕われていた岳父の影響を受け、店名は名前の「磐」と「Jazz」から取り、「Panja」に決めました。
「岳父の名前を店名にすれば、縁がある方々が懐かしんでくれるのではないか」といった思いも込められています。
また「磐」という字は大きな岩や巨石の意味。
盤石や磐座など語呂が良く、経営を行う上でも気に入っています。 -
物件見学を通して見えたJazz喫茶へのニーズ2022年11月に今の物件が見つかりました。
決して新しい建物ではありませんが、近くに病院や大学があり、人の往来が多い地域。
「砧公園近くにありそうでない、隠れ家Jazz喫茶を求めているお客様も多いのでは」と気づきがあり、契約を決めました。
店舗デザイナーへの依頼にあたり、「イメージとしてはロバート・デ・ニーロがお忍びでいくような店」とお伝えたしところ、ピンと来たようで思考を巡らせていただきました。
実際に手掛けた店を見学した上で、現在のデザインに至ったのです。 -
お客様に「本物」を提供するため、デザイン・音響・メニューにこだわりを
カウンターにはDJミキサーも完備 音漏れに注意しながら、音響設計を図るデザインが決まり内装工事が進む中、Jazz喫茶の肝である音響設計が進みます。
建物自体に住居やテナントが入っているため、限られた中で設計をしなくてはなりません。
私自身が音響機器を1つ1つ手配し、細心の注意を払って、組み上げました。 -
背伸びはせず、身の丈にあったものを提供開店にあたり、特に「本物」にはこだわりました。
例えばカフェによく飾っている複製画を飾ってもなにも面白みはありません。誰が書いたか撮ったか分からない作品よりも、知人がお店のために心を込めて描いてくれた作品や岳父の過去作を飾ることのほうが私たちの理念に合います。
思い入れのある作品から得られる情報の方が豊かなのは明白ですよね。お客様におもしろいことを伝えられます。
こういった等身大の身の丈にあった「本質」だけを提供していきたいのです。 -
人気の秘訣は、ご主人と奥さまが磨き上げた品質の”あわせ技”
「フレンドリーで暖かい空間をご提供します」と小早川様 「最高のひとときを味わっていただきたい」を胸に開店約半年間、毎日準備を続けてきましたが、開店間際まで準備に勤しんでいました。特にコーヒーの味が決まらず、前日の夜まで挽目や温度、抽出時間など試行錯誤を重ねました。
喫茶店の開業を迎えた4月10日。お客様の注文にただただ真摯に応えていきました。開業から20日間は値段やメニュー内容も調整期間として設定し、4月30日にグランドオープンしました。
準備の際、デューク・エリントンの「A列車で行こう」を聴いたときは感極まって涙が出てきましたね。
喜びや責任感など、色々な感情がこみ上げました。 -
奥さまの料理にファンも多い 本物を望むお客様のため、今日も研鑽を怠らない開店から1カ月がたった今、多くのお客様からお褒めの言葉をいただきます「内装のセンスが良い」「料理がとても美味しい!」空間と料理を褒めていただけると、とても嬉しいですね!近所の使い勝手の良いカフェバーとしてご来店いただけることが多いです。
12:00〜16:00のカフェタイムは30〜70代の女性。
18:00〜23:00のバータイムでは30〜70代の男性がご利用いただきます。今後は飲食業としての「質」を上げていきたい。
お客様にさらにご満足していただけるように妻と力を合わせて、お酒や料理はもちろんのこと、さらに良い音響空間となるよう突き詰めます。
※取材&記事作成:川名